Claude Code で Fable 5 を「アドバイザー」にする — /advisor で Sonnet 5 メイン×Fable 5 助言を再現する手順
SINYBLOG — Claude Code で Fable 5 を「アドバイザー」にする — /advisor で Sonnet 5 メイン×Fable 5 助言を再現する手順

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Claude Code · /advisor · 2026 Edition

Claude Code で Fable 5 をアドバイザー

API を書かなくていい。ターミナルの Claude Code には 公式の /advisor コマンドがあり、これ1つで「メインは安い Sonnet 5、要所だけ賢い Fable 5 に相談」というアドバイザー戦略を再現できます。この記事は、プログラム実装ではなくCLI だけで再現する手順を、そのまま真似れば動く形でまとめました(所要:設定5分/理解20分)。

いモデルは高い——この制約は、ターミナルで Claude Code を回すときも同じです。全部を Fable 5 で走らせれば快適でも、使用量(サブスクなら制限、API課金なら請求)はすぐ膨らみます。/advisor は「実行は安いモデル、判断の分岐点だけ賢いモデル」を Claude Code の内側で自動的に切り替える公式機能です。API の advisor_20260301 と同じ server tool を裏で使いますが、あなたが触るのはスラッシュコマンド1つだけ

  • 0
    再現に要するコマンド(/advisor fable
  • 0%
    SWE-bench Pro スコア維持率(Sonnet 5 + Fable 5 助言)
  • 0%
    Fable 5 単独に対する価格(=約37%オフ)

user@sinyblog:~/article 01_intro.md90秒ダイジェスト(結論先出し)

忙しい人向けに、全部を先に置きます。

  1. やること:Claude Code のメインモデルを Sonnet 5 にして、/advisor fable と打つだけ。以降、Claude が要所で Fable 5 に相談する。
  2. 効果:アドバイザー戦略として SWE-bench Pro で Fable 5 単独スコアの約92%を、価格の約63%で達成 [3]。Fable 5 はタスクあたり約1回だけ呼ばれて舵取りする。
  3. 前提:Claude Code v2.1.98以降(Fable 5 をアドバイザーにするなら v2.1.170以降+Fable 5 アクセス)、Anthropic API 直のみ(Bedrock/Vertex/Foundry 非対応)。サブスク・API課金どちらも可 [1]
  4. 永続化/advisor で選ぶとユーザー設定 advisorModel に保存され、次回以降も有効。
  5. やめる/advisor off。完全に殺すなら環境変数 CLAUDE_CODE_DISABLE_ADVISOR_TOOL=1
この記事の到達点

「1コマンドで有効化」→「効いているか確認」→「呼び出しを促す」→「設定で永続化」→「コスト・キャッシュを理解」→「使い分けと落とし穴」。ここまでを、コピペで再現できる形で通します。API を1行も書きません。

user@sinyblog:~/article 02_why.mdなぜ CLI でアドバイザー戦略なのか

Claude Code で大きめのタスク——大規模リファクタ、再発するバグのデバッグ、完了前に第三者チェックを入れたい作業——を回すと、トークンの大半は「ファイルを読む」「テストを回す」「差分を書く」という機械的な作業に消えます。本当に賢さが要るのは、着手前の方針決め詰まったときの軌道修正、そして「完了」と宣言する前の確認という、ごく一部の分岐点だけ。

それなら機械的な部分を Fable 5 で回すのは無駄です。/advisor は、メインを速く安いモデルにしたまま、Claude が判断の分岐点でだけ強いモデルに相談します。アドバイザーは会話全文(全ツール呼び出しと結果を含む)を受け取り、助言を返し、Claude はそれを踏まえて続行します [1]

やり方 強いモデルが動くタイミング 起動
/advisor タスク中の分岐点だけ Claude が必要時に自分で呼ぶ
opusplan プランモード中だけ→実行は Sonnet プランモードに入る
サブエージェント(model 指定) 委譲したサブタスク全体 Claude が委譲 or 明示呼び出し
/model でメイン切替 以降の全ターン 自分でモデルを切り替える

向くのは、大半が定型で「方針の質が成否を決める」長丁場。向かないのは、計画すべきことが少ない短いタスクや、全ターンで最強モデルが要る作業——その場合はメインモデル自体を切り替えるほうが素直です [1]

user@sinyblog:~/article 03_prereq.md前提とバージョン確認

アドバイザーツールは実験的機能です。次の3つをすべて満たす必要があります [1]

  1. Claude Code v2.1.98 以降。Fable 5 をアドバイザー(またはメイン)に使うなら v2.1.170 以降+組織の Fable 5 アクセス
  2. Anthropic API 直のみ。Amazon Bedrock / Google Cloud / Microsoft Foundry では使えません(server tool のため)。ANTHROPIC_BASE_URL 経由の LLM ゲートウェイは、リクエストをそのまま Anthropic API に転送する構成なら可。
  3. 対応メインモデル:Opus 4.6 以降 / Sonnet 4.6 以降 / Haiku 4.5(v2.1.170 以降なら Fable 5 も可)。

まずバージョンを確認・更新します。

bash— ターミナル


# 現在のバージョン確認
claude --version

# 最新へ更新(v2.1.98+ / Fable 5 アドバイザーは v2.1.170+ が必要)
claude update
出典: Claude Code 公式ドキュメント Advisor tool(Requirements)[1]
メインモデルの選び方(おさらい)

メインは /model sonnet(セッション中)や起動時 claude --model sonnet、環境変数 ANTHROPIC_MODEL、設定ファイルの model で決まります。この記事ではメイン = Sonnet 5、アドバイザー = Fable 5 を前提にします [1]

user@sinyblog:~/article 04_enable.md有効化3通り(/advisor・設定・フラグ)

アドバイザーモデルの指定方法は3つ。用途で使い分けます [1]



いちばん簡単:セッション中に /advisor fable
選んだモデルはユーザー設定 advisorModel に保存され、次回以降のセッションでも有効。まずこれでOK。

/advisor コマンド(セッション中・永続保存)

text— Claude Code の入力欄


/advisor            # 引数なし → 選択ピッカーが開く(利用可能なアドバイザー一覧)
/advisor fable      # Fable 5 をアドバイザーに指定(advisorModel に保存)
/advisor opus       # Opus をアドバイザーに
/advisor claude-opus-4-8   # フルモデルIDでも指定可
出典: Claude Code 公式ドキュメント Advisor tool(Use the /advisor command)[1]

② 設定ファイルに advisorModel(永続デフォルト)

json— ~/.claude/settings.json


{
  "advisorModel": "fable"
}
出典: Claude Code 公式ドキュメント Advisor tool(Set advisorModel in settings)[1]

③ 起動フラグ --advisor(そのセッション限り)

bash— ターミナル


# 保存設定を変えずに、このセッションだけアドバイザーを使う
claude --model sonnet --advisor fable
出典: Claude Code 公式ドキュメント Advisor tool(Use the --advisor flag)[1]
優先順位

--advisor フラグは、そのセッションでは保存済み advisorModel より優先されます。フラグ指定したアドバイザーがメインモデルと非対応、または組織の availableModels 許可リスト外だと、エラーで終了します [1]

user@sinyblog:~/article 05_pairing.mdモデルの組み合わせルール

鉄則は1つ——アドバイザーはメインと同等以上の性能でなければならない。メインモデル別に受け付けるアドバイザーは次の通りです [1]

メインモデル 受け付けるアドバイザー 備考
Haiku 4.5 Fable / Opus / Sonnet Haiku は「呼ぶ」側専用(助言役にはなれない)
Sonnet 4.6 Fable / Opus / Sonnet
Sonnet 5 Fable / Opus / Sonnet 5 Sonnet 4.6 のアドバイザーは不可
Opus 4.6 Fable / Opus / Sonnet 5 Sonnet 5 と Opus 4.6 は同格扱い
Opus 4.7 以降 Fable / Opus 4.7 / Opus 4.8 4.7 と 4.8 は同格で相互に助言可
Fable 5(v2.1.170+) Fable Fable は最上位。Opus/Sonnet の助言は不可

アドバイザーは opus / sonnet / fable(各最新版に解決)か、claude-opus-4-8 のようなフルIDで指定します。アドバイザーがメインより弱いと、メインのリクエストにはアドバイザーが付かず、/advisor の出力と通知でその旨が表示されます。サブエージェントは設定済みアドバイザーを継承し、各自のモデルで同じ整合チェックを受けます [1]

今回の推し構成

Sonnet 5 メイン + Fable 5 アドバイザー:定型作業は Sonnet 5 が回し、方針・曖昧な失敗・完了確認だけ Fable 5 に上げる。Fable 5 を走らせ続けずに、要所で Fable 5 の判断を得られます(要 v2.1.170+ + Fable 5 アクセス)[1]

user@sinyblog:~/article 06_verify.md効いているかを確認する

設定しただけでは「本当に相談しているか」が見えにくいもの。Claude Code は相談中を可視化します [1]

  1. Claude がアドバイザーを呼ぶと、トランスクリプトにAdvising(アドバイザーのモデル名付き)が表示される。
  2. 結果が返ると、その行が「アドバイザーが会話をレビューした」ことを示す表示に変わる。
  3. Ctrl+O で展開すると、アドバイザーの助言全文が読める。
  4. 現在の設定は /advisor(引数なし)で確認できる。ペアが不成立なら、その旨が出力・通知される。
text— セッション内の見え方(イメージ)


* Advising with Fable 5 ...            # 相談中(呼び出しはClaudeの判断)
* Advisor reviewed the conversation   # 完了。Ctrl+O で助言全文を展開
出典: Claude Code 公式ドキュメント Advisor tool(What you see during a session)[1]
助言を鵜呑みにはしない

Claude は基本的に助言に従いますが、自分の証拠が助言と矛盾したとき(推奨手順が実際に失敗した/ファイルの中身が助言と食い違う)は、無条件に従わず矛盾を表に出します。これは公式の設計挙動です [1]

user@sinyblog:~/article 07_when.mdいつ呼ばれる?呼ばせ方

呼び出しのタイミングはClaude が判断します。傾向としては「着手前」「エラーが再発したとき」「完了宣言の前」ですが、ルールベースではなくモデル駆動です [1]

明示的に相談させたいときは、普通のツールと同じようにプロンプトで頼むだけ。呼び出し回数を強制・上限化する設定はありません——増やしたい/減らしたいときは指示文で伝えます [1]

text— 入力欄でのお願い例


この設計を確定する前に、必ずアドバイザーに相談してから進めて。

(英語なら)consult the advisor before you continue
出典: Claude Code 公式ドキュメント Advisor tool(When Claude consults the advisor)[1]

プロジェクト共通の癖にしたいなら、CLAUDE.md に「大きな方針決定・破壊的変更の前にはアドバイザーに相談する」といった方針を書いておくと、都度言わずに済みます。

user@sinyblog:~/article 08_settings.mdsettings.json 実例(user / project)

チームや複数プロジェクトで運用するなら、設定ファイルで固定します。/advisor で選んだ値はユーザー設定~/.claude/settings.json)に保存されますが、プロジェクト単位で共有したい場合は .claude/settings.json に置きます。

json— ~/.claude/settings.json(自分の全プロジェクト共通)


{
  "model": "sonnet",
  "advisorModel": "fable"
}
出典: Claude Code 公式ドキュメント Advisor tool(Set advisorModel in settings)[1]
availableModels 許可リストとの関係

組織の availableModels 許可リストが保存済みアドバイザーモデルを除外していると、許可されたモデルを /advisor で選び直すまでアドバイザーは呼ばれません。また、現在のメインモデルがアドバイザー非対応でも選択自体は保存され、/model で対応メインに切り替えた時点で有効化されます [1]

user@sinyblog:~/article 09_cost.mdコストとキャッシュの挙動

アドバイザー呼び出しは会話全文をアドバイザーモデルに送るため、メインの使用量に加えてアドバイザーモデルのレートでトークンを消費します [1]

  1. API課金:アドバイザー分はアドバイザーモデルの入出力レートで課金。サブスク:アドバイザー利用はプランの使用上限にカウント。
  2. アドバイザーは毎ターンではなく分岐点だけで呼ばれるので、強いモデルを通しで走らせるより通常は安くなる。これがアドバイザー戦略の肝。
  3. 使用量は /usage のセッション合計に反映される。
  4. プロンプトキャッシュは壊れない/advisor のオン/オフ切替は、/model や effort 変更と違ってメインのキャッシュを無効化しない。アドバイザーが返した助言は以降のターンでトランスクリプトの一部としてキャッシュされる。ただしアドバイザー自身の会話読み込みはキャッシュされず、呼び出しごとに全文を処理する。
効果の数字(アドバイザー戦略)

公式の計測では、SWE-bench Pro で「Sonnet 5 メイン + Fable 5 アドバイザー」が Fable 5 単独スコアの約92%を、価格の約63%で達成。Fable 5 はタスクあたり約1回だけ呼ばれて舵を取ります [3]。効果はタスク依存なので、自分のワークロードで /usage を見ながら検証を。

user@sinyblog:~/article 10_off.mdオフにする / 完全無効化

やめ方も明快です [1]

text— アドバイザーを止める


/advisor off        # 使用停止+保存済み advisorModel をクリア
                    # (ピッカーで「No advisor」を選んでも同じ)
出典: Claude Code 公式ドキュメント Advisor tool(Turn the advisor off)[1]
bash— 機能ごと完全無効化(環境変数)


# /advisor コマンド自体が使えなくなり、advisorModel も無視される。
# --advisor フラグは受理されるが無効(既存スクリプトは壊れない)。
export CLAUDE_CODE_DISABLE_ADVISOR_TOOL=1
出典: Claude Code 公式ドキュメント Advisor tool(Turn the advisor off / Environment variables)[1]

user@sinyblog:~/article 11_pitfalls.md使い分けと落とし穴チェックリスト

「第二のモデルを絡ませる」手段は複数あります。いつ強いモデルを動かしたいかで選びます [1]

手段 強いモデルが動くのは こんなときに
/advisor タスク中の分岐点だけ 大半は定型だが方針が肝の長丁場(今回の主役)
opusplan プランモード中だけ→実行は Sonnet 計画は強く、実装は安く
サブエージェント(model: 指定) 委譲サブタスク全体 特定の重い下請けを丸ごと別モデルに(下記)
/model 以降の全ターン タスク自体の難度が上がった
代替:Fable 5 の「アドバイザー・サブエージェント」を作る

呼び出しをもっと自分で制御したいなら、.claude/agents/advisor.md のフロントマターに model: fable(フルID claude-fable-5 も可)と description(相談したい状況)を書いて専用サブエージェントを用意し、@advisor で明示的に呼ぶ手もあります。サブエージェントは新規コンテキストで動き、返るのは最終サマリのみ——タイミングを人間が握れる反面、会話全文は自動では渡りません。「Claude が要所で自動相談」なら /advisor が最短です。

本番運用前に、この一覧を上から確認してください。

症状 / 状況 原因 対処
/advisor が見当たらない バージョン不足、または CLAUDE_CODE_DISABLE_ADVISOR_TOOL=1 claude update(v2.1.98+)/環境変数を外す
Fable 5 が選べない v2.1.170 未満、または組織に Fable 5 アクセスがない 更新+アクセス確認。当面は /advisor opus で代用
Bedrock / Vertex / Foundry で効かない server tool のため非対応 Anthropic API 直で使う
設定したのに相談されない アドバイザーがメインより弱いペア、または availableModels 許可リスト外 ペア表を満たすモデルへ。許可リストを確認
相談が多すぎ/少なすぎ タイミングは Claude 判断(強制設定なし) プロンプトや CLAUDE.md で頻度の方針を伝える
コストが思ったより高い アドバイザーはアドバイザーレートで加算 /usage で実測。頻度を抑える or アドバイザーを軽いモデルに
助言が読めない 展開していないだけ Ctrl+OAdvising 行を展開

user@sinyblog:~/article 99_summary.mdまとめ

API を書かなくても、Claude Code のアドバイザー戦略はスラッシュコマンド1つで再現できました。要点は3つに集約できます。

  1. 有効化は /advisor fable の1コマンド。メインを /model sonnet にしておけば、Sonnet 5 が実務を回し、Fable 5 が要所で助言する。永続化は advisorModel、単発は --advisor
  2. 前提は3つ:v2.1.98+(Fable 5 は v2.1.170+ +アクセス)/Anthropic API 直のみ/アドバイザーはメイン同等以上。効いているかは Advising 行+Ctrl+O、コストは /usage で確認。
  3. タイミングは Claude 判断。増減はプロンプトや CLAUDE.md で伝える。やめるのは /advisor off、完全に殺すなら CLAUDE_CODE_DISABLE_ADVISOR_TOOL=1。プロンプトキャッシュは切替で壊れない。
次の一歩

いつも使う大きめのプロジェクトで /model sonnet/advisor fable を有効にし、次のリファクタやデバッグを1本回してみてください。Advising 行が出たら Ctrl+O で助言を覗き、/usage で「Sonnet 単独」との差を比べる。効果はタスク依存——公式の数字は出発点、判断材料はあなたの実測値です。

本記事は Claude Code 公式ドキュメント・Anthropic 公式ドキュメント/ブログ/公式Xの一次情報を Claude Code(Opus 4.8)で精読・検証したうえで、運営者(現役 IT エンジニア・15 年以上の業界経験)が編集・構成しています。アドバイザーツールは実験的機能のため、挙動・価格・提供範囲は変更される可能性があります。最新情報は 公式ドキュメント をご確認ください。



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